- HOME
- お知らせ
- はじめての方へ
- 当院について
- 当院の治療
- ・人工授精(IUI/AIH)
- ・卵子凍結
- ・体外受精(IVF)
- ・小卵胞採卵
- ・男性不妊
- ・PGT-A
- NIPT(新型出生前診断)
- 治療費
- 助成金・助成制度
- 保険会社診断書
- 治療成績
- ・体外受精
- ・PGT-A
- アクセス
- よくある質問
- 書類ダウンロード(同意書等)
- お問い合わせ
男性不妊の原因・検査・治療|精液検査・DFI検査
男性不妊とは?原因から検査・治療まで
男性不妊とは、精子をつくる機能や精子の通り道、射精など、男性側の要因で妊娠に至りにくくなる状態です。
当院では精液検査に加え、必要に応じてDFI検査で精子DNAの状態も評価します。
男性不妊の主な原因
原因は一つとは限らず、複数の要因が関係する場合もあります。男性側の状態を確認する基本的な検査が精液検査です。
精子をつくる機能に関する問題です。精子数の減少や運動性の低下などとして認められる場合があります。
精子がつくられていても、精子の通り道に問題があり、精液中へ十分に排出されない状態です。
勃起や射精に関する問題によって、性交や精子の排出が難しくなる場合があります。
男性不妊の基本検査|精液検査で分かること
当院では精液一般検査に加え、SMASやクルーガーテストを用いて精子の動きや形態も詳しく確認します。
WHO第6版(2021年)の参考値
※WHO第6版(2021年)の参考値です。基準値は診断の目安であり、数値だけで男性不妊の有無や妊娠の可否を判断するものではありません。
当院では精子の動きや形態も確認します
精液量、精子濃度、精子数、運動率など、精液の基本的な状態を確認します。
1秒間における精子の運動を自動解析し、運動率だけでなく動きの状態も確認します。
精子の頭部、頸部、尾部を高倍率顕微鏡で詳細に評価し、正常形態率を確認します。
精子DNA断片化(SDF)とDFI検査
一般的な精液検査では、精子の数・運動性・形態などを評価します。一方、DFI検査では精子DNAの状態を別の視点から評価します。
精液や精子の基本的な状態を評価します。
- 精液量
- 精子濃度・精子数
- 運動率
- 正常形態率
精子DNAの損傷の程度を評価します。
- 精子DNA断片化の評価
- 精液一般検査とは異なる情報
- 当院ではSCSA法を使用
当院のDFI検査
フローサイトメトリーを用いて精子DNAの状態を評価し、検査結果を低度・中度・高度の3段階で確認します。
※実際の判定は検査レポートに基づいて行います。DFIの数値だけで治療方法を決定するものではありません。
新橋夢クリニックのDFIデータ
DFIの分布や精液一般検査との関係、体外受精・顕微授精後の胚発生や移植成績について解析しています。
182例のうち、DFI 30%以上の高度DFI症例は13例で、全体の7.1%でした。
2023年のBMC Urology掲載論文ではSCD法を用いてDFIを測定しています。現在、当院で行っているDFI検査はSCSA法です。
DFIと精液所見・受精・胚発生の関係
当院データでは、DFIと年齢・運動率・正常形態率との間に相関が認められましたが、精液検査の各項目とDFIが完全に一致するわけではありません。
DFIと精液検査の関係
年齢、精液量、精子濃度、総精子数、運動率、正常形態率とDFIとの関係を調べました。
精液検査の一部の項目とDFIには関連がみられますが、一般的な精液検査だけで精子DNAの状態を判断できるわけではありません。
DFI別の正常受精率
ICSIでは高度DFI群の正常受精率が75.9%と低下し、統計学的有意差が認められました。一方、C-IVFではDFI群間に統計学的有意差を認めませんでした。
良好胚盤胞発生率
正常受精あたりの良好胚盤胞発生率は、低度DFI 31.7%、中度DFI 31.4%、高度DFI 27.2%で、高度DFI群で低下が認められました。
良好胚盤胞を移植した後の成績
当院の解析では、高度DFI群でICSIの正常受精率や良好胚盤胞発生率が低くなる傾向がみられました。一方、良好胚盤胞まで発育し移植できた場合には、臨床妊娠率・生産率について各DFI群間に統計学的有意差を認めませんでした。
高度DFI群の良好胚盤胞移植は6例と少数です。統計学的有意差がないことは、各群の成績が同等であることを証明するものではありません。
出典:Okubo T, et al. BMC Urology. 2023;23:78. 論文情報
年齢・禁欲期間とDFI
年齢、喫煙、飲酒、禁欲期間、運動、サプリメント服用について検討しました。
年齢と禁欲期間でDFIとの有意な関連を認めました。一方、この調査では喫煙、飲酒、運動、サプリメント服用について統計学的有意差を認めませんでした。
※院内調査で認められた関連であり、年齢や禁欲期間がDFI上昇の原因であることを直接証明するものではありません。
DFIが高い場合はどうする?
精液所見、女性側の状態、これまでの受精・胚発生などを確認し、必要に応じて受精方法や精子調整法を検討します。
DFIは治療方針を考えるための情報の一つです。単独の数値だけでC-IVF、ICSI、精子調整法などを決定するものではありません。
良質な精子を回収するための工夫
一般的な精子調整では遠心操作を行って精子を回収します。一方、MIGLISでは遠心操作を行わず、運動性のある精子が自ら移動する性質を利用して回収します。運動性は従来法と大きく変わりませんが、遠心操作による物理的な負荷を避けられる点が特徴です。
- 遠心操作
- あり
- 回収率
- 約10~60%
- 運動性
- 良好
- 化学的特性
- 不明 (精製液に化学薬品使用)
- DNAの損傷
- あり (遠心分離による影響)
- DNA損傷率(%)
- 低い
- 特徴
- 遠心操作により、比較的多くの精子を回収しやすい
- 遠心操作
- なし
- 回収率
- 約5~10%
- 運動性
- 良好
- 化学的特性
- なし (精液をデバイスに注入するのみ)
- DNAの損傷
- 遠心操作なし (遠心操作による物理的負荷を避けて回収)
- DNA損傷率(%)
- 極めて低い
- 特徴
- 遠心操作を行わず、物理的な負荷を抑えて良質な精子を回収
| 比較項目 | 遠心分離法 | MIGLIS |
|---|---|---|
| 遠心操作 | あり | なし |
| 回収率 | 約10~60% | 約5~10% |
| 運動性 | 良好 | 良好 |
| 化学的特性 | 不明 精製液に化学薬品使用 | なし 精液をデバイスに注入するのみ |
| DNAの損傷 | あり 遠心分離による影響 | 遠心操作なし 遠心操作による物理的負荷を避けて回収 |
| DNA損傷率(%) | 低い | 極めて低い |
| 特徴 | 遠心操作により、比較的多くの精子を回収しやすい | 遠心操作を行わず、物理的な負荷を抑えて良質な精子を回収 |
精子調整前後の精子DNA損傷率
精子DNA損傷率は、精製前15.4%、遠心分離後4.7%、MIGLISによる非遠心分離後2.0%でした。
高度DFI症例の正常受精率
高度DFIのICSI症例では、正常受精率は遠心分離法72.1%、非遠心分離法80.3%で、統計学的有意差を認めました。
出典:大久保毅ほか、日本受精着床学会 2023
高度DFI群の良好胚盤胞率は遠心分離法21.2%、非遠心分離法20.2%で、統計学的有意差は認めませんでした。正常受精率の結果だけから、胚盤胞発生率や妊娠率の改善まで結論づけることはできません。
MIGLISとZyMōtの違い
当院資料では、ZyMōtは約1mL、MIGLISは最大3mLまで注入でき、この検体量の違いが回収できる精子量の差につながります。
| 比較項目 | ZyMōt | MIGLIS |
|---|---|---|
| 遠心操作 | なし | なし |
| 注入できる精液量 | 約1mL | 最大3mL |
| 回収率 | 約1% | 約5~10% |
| 運動性 | 良好 | 良好 |
| DNA損傷率 | 極めて低い | 極めて低い |
ZyMōtとMIGLISでは処理できる検体量が異なります。当院資料では、ZyMōtは約1mL、MIGLISは最大3mLまで注入でき、回収率はそれぞれ約1%、約5~10%です。
回収率の差を、精子選別性能そのものの優劣として示すものではありません。両者では精液を注入できる検体量が異なります。
当院資料では、ZyMōtは回収できる精子量が少なく、C-IVF(ふりかけ法)に必要な精子数を確保しにくいため、ICSIでの使用となります。
男性不妊の検査から治療まで
新橋夢クリニックの男性不妊への対応
当院では、精液検査で精子の数・運動性・形態などを確認し、必要に応じてDFI検査で精子DNAの状態を評価します。体外受精を行う場合には、夫婦双方の検査結果やこれまでの受精・胚発生の経過を確認し、受精方法や精子調整法を検討します。
男性不妊の検査や治療についてご相談をご希望の方は、初診予約をご利用ください。
初診・相談予約はこちら